イチロー人気止まらない！「試合前に飲む」でユンケル大反響

ＷＢＣ決勝でＶ打を放ち、侍ジャパンの連覇に貢献した米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手（３５）がＣＭ契約を結ぶ佐藤製薬の滋養強壮飲料「ユンケル黄帝液」への関心が高まっている。優勝後の会見でソフトバンク・川崎宗則（２７）が「イチローさんがユンケルを飲むのは試合の１時間前」と話した影響で２６日、イチロー選手愛飲の「ユンケル　ファンティ」に関する問い合わせが同社に殺到した。天才打者は、保険会社調査の「理想の上司ランキング」でも史上最年少の１位に輝いた。

　「収穫はイチローさんがユンケルを試合開始１時間前に飲むことが分かったことです」

　２５日（現地時間２４日）の帰国前会見。報道陣の笑いを誘った川崎のジョークは、図らずも「ユンケル」ブランドに火を付けた。一夜明けた２６日、佐藤製薬の広報部には消費者から数十件、さらに小売店からも数十件の問い合わせが殺到した。

　同社によると、イチローが試合前に飲むのはシリーズ３３種類のうち２番目に高価な「ファンティ」（税込み３１５０円）。なかなか庶民には手の出せない価格だが、ぜひともイチロー気分に浸りたい消費者からは「ぜひ飲んでみたい」「どこで手に入るのか」などといった声が寄せられている。同商品の効能は「すぐに勝負したい方」「さあ頑張るゾ！と言う時」「スポーツなどの前に」など。まさに天才打者のために用意されたかのような「イチロー・モデル」のドリンクだ。

　「ユンケルンバでガンバルンバ！」との宣伝コピーが印象的だったタモリに代わり、０２年１月からイチロー選手をブランドの顔に起用している佐藤製薬広報部では「（大リーグ記録を塗り替えた０４年の）２６２安打の時以来（の注目）です。川崎選手のコメントはブランドとしてアピールする上で大変うれしいことでした」とホクホク顔。

　フィーバーはドリンクだけにとどまらない。毎年恒例の「理想の上司」ランキングで、イチローは初のトップテンだった昨年の５位から、一気に首位に躍り出た。ちょうどＷＢＣ開幕直前の２月２３日から今月１日にかけ、今春就職する新卒男女を対象に調査した同ランキング。０３年にスタートして以降、ビートたけし氏、星野仙一氏、古田敦也氏がトップを飾ってきただけに、３５歳のイチロー選手は史上最年少の１位となった。明治安田生命保険広報部では「目標のために努力し、成果を出し続けるだけでなく、チームリーダーとして侍ジャパンをまとめ上げた姿が新入社員の方々の心に響いたのでは」と分析した。

　また、同日発表の「テレビタレントイメージ調査」では、タレントでないにもかかわらず、男性人気度で３回連続の１位に。決勝打の余韻が残るうちは、イチロー株がまだ上昇しそうだ。

　◆ＷＢＣスポンサー企業メモ
▼マクドナルド　侍ＪＡＰＡＮ戦士たち８種類のクリアファイル１０００万枚以上を用意し、２月２０日からバリューセット購入者に配布。「手に入らないのか」「全種類欲しい」など問い合わせが殺到。ネットオークションにも。
▼アサヒビール　３月１７日に新発売した発泡酒「クールドラフト」の販売数量が見込みの８１万箱（大瓶換算）を上回る１００万箱を達成。２８〜３１日まで放送されるテレビＣＭでは「Ｖ２おめでとう！　アサヒビールは、これからも日本代表の夢と情熱を応援します」とテロップを挿入。
▼コナミ　家庭用ゲーム機としては初めてＷＢＣモードを搭載した「実況パワフルメジャーリーグ２００９」（Ｗｉｉ、プレイステーション２対応。税込み５９８０円）を４月２９日に発売。全選手実名、ユニホーム、スタジアムをリアルに再現。球数制限やタイブレーク制も採用。「連覇を追い風に売れてほしい

3月27日8時1分配信 スポーツ報知