宙のアルバム

猫の宙を中心に最近の話題から家庭の出来事気まぐれに書きます。

サッカーW杯予選、日本が世界最速で突破

6月7日1時14分配信 時事通信

 【タシケント6日時事】日本が4大会連続のワールドカップ(W杯)出場を決めた。4年前に続いて世界で最も早い予選突破だ。1997年に苦しみ抜いた末に日本を初めてW杯に導いた岡田武史監督(52)。今度は安定した戦いぶりで南アフリカ行きの切符を手にした。
 12年前、監督として初めて指揮を執った試合が、当地で引き分けに終わったウズベキスタン戦。そのことを問われると、「必死だった。試合のことも覚えていない」と話した。因縁の地で2度目のW杯を決め、胸にはどんな思いが去来したのだろうか。
 4年前、日本を率いたのは世界的なスター選手だったジーコ氏。選手も1999年世界ユース選手権準優勝メンバーの「黄金世代」を中心に実力者がそろった。しかし、W杯本番では期待を集めながら、1分け2敗の勝ち点1に終わった。個々のタレントはそろっていたが、その内実はバラバラでチームはまとまりを欠いていたのだ。
 ブラジル人のジーコ氏が選手の自主性を尊重したのに対し、岡田監督は規律を重視した。「組織力は日本人が絶対に優れている」。昨年3月の3次予選でバーレーンに敗れると、前線からの積極的な守備、素早い攻守の切り替えといったコンセプト(基本戦術)を掲げてチームづくりに乗り出した。昨夏にはウルグアイに完敗。すると、チームにいくつかのフィロソフィー(基本理念)を持ち込んだ。その一つが「OUR TEAM」。岡田監督は「自分たちのチームという意識を持たなければいけない」。選手に代表チームに対する忠誠心を求めた。苦い敗北を乗り越えて勝利を重ねるたびに、岡田監督は「少しずつだが、確実に進歩している」と繰り返した。08年2月に3次予選がスタートしてから約1年5カ月。日本はゆっくりと進化を続け、チームとして一つになっていった。その結果が全大陸を通じて世界最速の予選突破となって表れた。