宙のアルバム

猫の宙を中心に最近の話題から家庭の出来事気まぐれに書きます。

甲府鳥もつ煮 日本一

 神奈川県厚木市で開かれたB級ご当地グルメの祭典、第5回「B−1グランプリ」は19日閉幕し、来場者による人気投票の結果、甲府市の「甲府鳥もつ煮」が最高賞のゴールドグランプリに輝いた。前日の中間集計で1位となった甲府鳥もつ煮は19日も注目を集め、2日間で用意した約1万2千食を完売した。「富士宮やきそば」(静岡)など同大会グランプリの料理は知名度が上がり、経済効果も生じる。鳥もつ煮の関係者からは「今回がゴールではない」との声が上がっていて、今後は“栄誉”を地域発展にどう生かすかが課題となる。
 鳥もつ煮は、甘辛いしょうゆだれで煮込んだ砂肝やハツ、レバーの食感が特徴。甲府市職員有志でつくる「みなさまの縁をとりもつ隊」が初出品した。19日は宮島雅展市長ら地元応援団も駆け付け、前日以上のにぎわい。最高2時間待ちとなる人気ぶりだった。2位には「ひるぜん焼きそば」(岡山)、3位は「八戸せんべい汁」(青森)が続いた。
 表彰式では金のはしと賞状が同隊に贈られた。代表の土橋克己さん(37)は「甲府や国を元気にしたいという気持ちで突っ走ってきた。応援してくれた皆さんのおかげ。今後も真剣、かつ楽しく活動したい」と感想。ステージ上では、感極まって涙を流すメンバーの姿も見られた。
 今大会は2日間で過去最多の43万5000人(主催者発表)が会場を訪れ、24道県の43料理を食べ比べた。来場者が気に入った料理の投票箱に割りばしを入れ、トータルの重さで順位を決めた。甲府鳥もつ煮は42キロ110グラムで2位とは約600グラムの差だった。
 大会には3回目の挑戦となる「大月市おつけだんごの会」も出場。おつけだんごは成績が公表された10位以内には入らなかったが、山口明秀会長は「来場者に大月の地名やおつけだんごの存在を知ってもらうだけで参加した意義はあった」と話した。
 同大会はご当地グルメの祭典として定着。過去のグランプリ料理はカップめんやスナック菓子などの関連商品も発売されている。第3回大会覇者の厚木シロコロ・ホルモン探検隊の中村昭夫隊長は「グランプリになって3カ月で約30億円の経済効果があった」と説明。「県外からの観光客に追われることになる。市民、行政が一体となり、どう受け入れるか考えた方がいい」とアドバイスする。
 鳥もつ煮は現在、甲府市内のそば店を中心に提供されているのみで、“地域食”の色合いが濃い。とりもつ隊の山本和弘隊長は「より詳しい鳥もつマップの作製や、タクシーの運転手をはじめとする観光関係者の理解を深めることが急務になりそうだ」と語った


混雑する甲府鳥もつ煮のテント。料理待ちの人をあきさせないため、マスコットキャラクターなども登場した=神奈川県厚木市

山梨日日新聞より引用】