宙のアルバム

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4季ぶり昇格!V弾パウリーニョ「神様が見ていてくれた」…甲府

◆J2第34節 栃木0─2甲府(14日・栃木GS) J2の甲府は栃木に2―0で快勝し、3位以内を確定させ、4季ぶりのJ1復帰を決めた。栃木の堅守に苦しんだが、後半34分、FWパウリーニョ(28)が先制点を決めた。

 スタンドからチームカラーの青と赤の紙テープが舞った。4季ぶりとなる甲府のJ1復帰を告げる試合終了のホイッスルが鳴る。DF吉田は「終わった瞬間は何も覚えていない」。内田監督は「ホッとしました」と安どの表情で選手と喜びを分かち合った。07年の降格が決まった日から1086日ぶりとなる歓喜の瞬間だ。

 “昇格弾”は後半34分、FWパウリーニョの左足から生まれた。MF藤田のパスから、相手GK武田と1対1の場面を冷静に決めた。練習で「昇格につながる点を決めたい」と意気込んでいた05年J2得点王は、「神様が見ていてくれたね」とにっこり笑った。



J1昇格を決め、サポーターの前で大喜びする甲府イレブン 08年は7位、09年はわずか勝ち点1差で昇格を逃した。海野一幸社長(64)は「今年は何が何でも昇格したい。そのためにちょっと背伸びをした」と言う。横浜Mから194センチFWハーフナー・マイク、元京都のFWパウリーニョと、攻撃陣を補強。それでも今季の予算規模は約10億円で、強化費もJ2で5番目だ。2人の補強費は選手全員の年俸を下げて捻出。負ければチームに不協和音が生じる恐れもあった。覚悟の年だった。

 来年の予算も約15億円の見込みで、J1クラブ平均の半分以下だが、J1残留のためにチームの総合力を高める補強をする。05年、ブラジル人エースFWバレーの活躍でJ1に昇格したが、頼りすぎた。07年、エースが退団するとJ2へ転落した反省があるからだ。MF石原は「5年前は昇格『しちゃった』だけど、今年は『狙って』の昇格」と胸を張った。甲府イレブンが4季ぶりに天下統一を目指しJ1に乗り込む。

 ◆ヴァンフォーレ甲府 1965年に甲府サッカークラブとして創部された。95年に現在のチーム名に改称され、99年からJ2に参加。2000年オフには経営危機で存亡の危機に陥った。05年にJ1初昇格を果たすも07年降格した。「ヴァンフォーレ」は武田信玄の旗印「風林火山」にちなみ、フランス語で「VENT」(風)と「FORET」(林)を合わせた造語。本拠地は小瀬スポーツ公園陸上競技場(収容1万7000人)。


後半34分、先制ゴールを決めた甲府パウリーニョ(左は栃木・宇佐美)

【スポーツ報知より引用】